2011年12月1日木曜日

薩摩川内市の産廃処理場の建設を円滑に進めるために職員を動員した伊藤知事

薩摩川内市・産廃処理場問題 鹿児島県の横暴をHUNTERが告発:|NetIB-NEWS|ネットアイビーニュース
http://www.data-max.co.jp/2011/11/11/hunter_34_dm1806_1.html
 きょう(11日)、調査報道サイト「HUNTER」が、鹿児島県薩摩川内市で同県が建設を進めている産業廃棄物処理場にからむスクープを報じた。 
 税金を使って県職員を大量に動員し、処理場建設に反対する住民らを弾圧してきた県の姿勢を如実にあらわす内部文書を暴露したかたちと言える。 同処理場の建設工事については、NET-IB取材班も10月初旬に現地入りし、その実態を報じていた(NET-IB詳細記事参照)。 
 取材当日の反対する地元住民と県職員のせめぎ会いは県側の強行とも取れる展開からは始まり、最終的には警察の介入で工事業者が資材の搬入を始めた。「HUNTER」でも報じているように、鹿児島県のごり押しが住民との間に大きなひずみを産み出しており、県民の理解がえられるとは思えない。今後ともこの問題点を取り上げる必要がある。
 竹原さんの市民のための専決に是正勧告などを出した伊藤知事でありますが、伊藤知事に是正勧告を出すような権限はあっても、その資格は無いように思います。

 「産廃処理場の事業がこけると、某建設会社がこけて、そこに金を貸している某銀行もこけて、その銀行に県債を買ってもらってる県もこける」と言う話があることは、薩摩川内市の産廃処理場の事業に関心がある人なら知っている話だと思うのですが、そう言うところを伏せたまま強引に産廃処理上の建設を進めるから、より住民は不信感を覚えるわけですね。

 本来なら、伊藤知事にとっても伊藤知事以前からの問題だから、それまでの問題をオープンにすれば良いと思うのですが、それにずっと関わっている県の職員の失策でもありますから、職員の首を切れないような政治家には、そう言うことは無理なのですな。

 けっきょく、職員とともに自分の利益を考えるようになってしまうわけです。


 職員をこのような現場に動員するようなことをして、職員労働組合から問題にされないことがおかしいのですが、県が破産するようなことがあれば、県の職員も路頭に迷うことになりますから、運命共同体として協力しているのでしょうね。

 もっとも、職員にとって知事や議員なんてもんはスケープゴートでしか無く、生贄としてご馳走を食わせてやってるだけかも知れませんがね。

 知事や議員なんて、臨時の職員でしか無いわけですから、もともと仲間じゃない。
天地は公平無視である。
万物を同様に慈しむ。
万物を藁犬のように見、愛しもせず、憎みもしない。
 
聖人もまた公平無視である。
人民を藁犬のごとく見、愛しさも持たず、憎しみも持たず、同様に慈しむ。
(道徳教から)
 単純なことです。

 首長や議員は、職員と言う群れから離れた存在であることを心がけるだけのことです。

 職員と仲間である必要も無く、良い上司である必要も無い。

 群れなんてものは、その群れの利益のことしか考えないわけですから、いずれの群れに属してもいけないのでですな。

 もちろん、住民の群れからも離れた存在でなければなりません。議員や首長が特定の群れの代表者であって良いはずがありませんからね。

 「職員とともに市民のことを考えよう」と言う姿勢では、職員にとって都合の良い政治になるのは当たり前のことです。


 そのような姿勢の無い議員がいかに不様な存在かは、阿久根市の職員が選んだ議員が示してくれています。


「阿久根市議会へ行こう」 竹原えみ 阿久根市議会日記: 第3回議会定例会
http://akune-emi.blogspot.com/2011/11/blog-post_30.html

昨日から第3回議会定例会が始まりました。 
昨日は即決(その議案を出されてすぐに表決する)事項が1件ありました。職員給与の減額です。私は「条例改正による減額の見込みはいくらですか。」と質問しました。尾上総務課長が「303万です。(正確に約303万…)」 
山田議員が「30万の給与の人が500円の減額など市民の感覚からはかけ離れている。組合との労使交渉では市長は市民生活のことを言いましたか。」と質問しました。
市長は「もちろん言いました。その結果としての今回の減額です。」と答えました。議会は可決しました。
 
議会が終わり、私は他の議案について不明な点の質問のため、複数の課を回りました。面白いことに、行く先々に浜崎議員がいらして、職員を叱っていました。 
「質問に対しては金額を答えるな、条例の内容はこうですと説明すればいい・・・。」なぜか課に行くたびに先にいらして叱っていました。 
浜崎議員は職員OBの議員です。市民が、議員が判断するのに必要な数値を出すなと言って回るのはおかしい。議員の正当な調査権を妨害する行為は懲戒処分の対象になります。 
そんな指導を真に受けて行ったら、課長の管理能力を低く見られて、議会で厳しく問われる事が目に見えています。罪な事をするなぁと思いました。 

 こう言う先輩職員を議員に仕立て上げると言うことで、阿久根市の職員労働組合の質の悪さがよくわかる話です。
 (ノ_-;)ハア…


HUNTERの関連記事:

鹿児島・狂った県政(1)職員動員の証拠を隠蔽
原発の地・薩摩川内産廃処理場めぐる闇
http://hunter-investigate.jp/news/2011/11/post-136.html

税金使って建設業者を「ガード」県が隠蔽図った内部文書入手
原発立地県・鹿児島の狂った県政(2)
http://hunter-investigate.jp/news/2011/11/post-134.html


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