2011年7月24日日曜日

ひも付き補助金で大型の温泉施設なんかつくるからさ...

レジオネラ菌:さつま町の温泉施設浴槽から 利用の男性、一時重症化 /鹿児島 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20110715ddlk46040609000c.html
◇県、処分や公表せず 
 さつま町神子の温泉施設「健康ふれあいセンターあび~る館」の浴槽から基準の最大128倍のレジオネラ菌が検出されていたことが14日までに分かった。センターを利用した同町の60代男性が、レジオネラ性肺炎で一時重症化したため県が検査して発覚。しかし県は「因果関係が明確ではない」として、行政処分や公表を控えていた。 
 県保健衛生課などによると、男性は6月20日ごろにセンターで入浴し、同26日発症。入院先の鹿児島市内の病院の検査でレジオネラ菌が陽性だったため同30日、同市を通じて県に報告した。県川薩保健所は7月1日、センターを立ち入り検査し、16ある浴槽のうち四つから最大で基準の128倍のレジオネラ菌を検出した。センターの清掃に不備はなかったが、滅菌のための残留塩素が基準以下だった。センターは同日から営業を自粛している。
 さつま町として合併する前の鶴田町の時代につくられた温泉施設なのですが、同じ頃にあちこちの市町村で温泉のボーリングの仕事が始まり、そして同じように循環式温泉の設備を備えた大型の温泉施設がどこの市町村でもつくられることになりました。

 北薩地方で最初にレジオネラ問題が起こったのは東郷の「ゆったり館」と記憶しております。

 開業してすぐにその問題が発生しましたので設備の不具合があったものかと思います。さつま町の「あび~る館」は開業してからかなりの年数が経過していますから設備の老朽化によるものかも知れません。

 大掛かりな温泉施設をつくるには湯量が不足するため、循環式温泉の設備によりそれを誤魔化しているわけですが、基本的に同じお湯を繰り返し利用するわけですから、フィルターで越しているとは言え富栄養化などの問題もあったと思われます。

 そのちょっと前の時期に家庭用の循環式温泉の装置もレジオネラ問題を出していましたから、予想できなくも無い問題だったわけなのですけどね。

 さつま町の場合は、あび~る館のすぐそばには湯田温泉街などもあるわけですから、鶴田町時代に広域での公益を考える能力が職員にあれば、無理して金食い虫の大型の温泉施設なんてつくることもなかったわけです。

 湯量に見合った小規模な区営温泉にでもすれば、入湯料100円程度の公衆浴場みたいな感じで経営も楽であったのではないかと思います。


 雨後の筍のようにあちこちでできた大型温泉施設は、だいたいどこの市町村も市営や町営などから始まり、職員が経営に失敗したら次は第3セクター方式、そして指定管理者制度による業務委託みたいな感じで、役所や役場の職員は自分たちの経営責任は負わず、偉そうな顔して責任を他者に押し付けることをしてきたわけですね。(-_-;)



 ちなみに、さつま町の「あび~る館」は指定管理者に業務委託されるようになってから、非常に好評であったことを補足しておきます。


 私の推測どおりに、設備の老朽化が問題でしたら、今後他の市町村の循環式温泉の施設でもレジオネラ問題が発生する可能性があります。

 きちんと設備のメンテを役所や役場がやっていれば良いのですが、そうでない場合は危ないかも知れませんね。


 指定管理者制度の場合は、設備のメンテなどは役所や役場が行うような場合が多いようで、阿久根市の場合は竹原前市長の時に「グランビューあくね」の売却を決めたのもその辺の理由からです。

 実際問題として、稼げるような施設なら売却して新しい所有者に施設のメンテもやってもらったほうが良いわけですから理にかなっているのですけどね。

 なぜか、それに反対したのが、阿久根市職員労働組合の方々だったりします。

 どんな裏があったのでしょうかね。(" ̄д ̄)けっ!


ρ(・・。) クリックで北薩摩のまちづくり活動を応援してください。
にほんブログ村 政治ブログ 地方自治へ

0 件のコメント: