http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1304/19/news026.html
図1 鹿児島県と薩摩川内市 |
製紙業界はバイオマス発電と親和性がある。木材を原料とする紙を製造しているため、バイオマス燃料の調達に既存の流通基盤を転用できるからだ。
中越パルプが木質バイオマス発電を開始する理由はこれだ。同社は鹿児島県を中心とした九州中南部に間伐材チップの集荷基盤を持っており、これをバイオマス発電に生かす。
さらに太陽光発電にも取り組む。いずれも鹿児島県薩摩川内市内に建設する(図1)。バイオマス発電所を同社の川内工場内に設置し、太陽光発電は工場から10kmほど離れた海岸近くの遊休社有地内に置く。
バイオマス発電所には約85億円を投じ、2015年11月に発電を開始する。出力は約25MWを予定、年間売電量は1億5400万kWhだ。再生可能エネルギー固定価格買取制度を利用し、年間約48億円の売り上げを見込む。
太陽光発電所「唐浜メガソーラー発電所」には約5億円を投資し、2013年8月に発電を開始する。出力は1.81MW、年間発電量は190万kWhを想定する。年間売上高の見込みは約7000万円である。メガソーラーの場合は、再生可能エネルギー固定買取制度は、他人にたかるだけの事業であるから私はあまり公益性は無いと思う。
その後雇用を産むような事業でもなく、他人の金で自分の資産をつくってるようなものですからね。
しかし、バイオマス発電の場合はその地域のバイオマスを活用することになるので、エネルギー固定買取制度がバイオマス発電の初期投資を軽減することに役立つことになります。
バイオマスを発電所に供給する仕事が出来ますから、その地域の林業や農業の活性化につながるのですな。
現在の時点においては、利用が進まない国内の杉などの間伐材などがバイオマス発電所の燃料として使われることになると思いますが、その後は広葉樹などにシフトして行くことになるかと思います。
ご参考:
広葉樹林と発電
http://www.asahi-net.or.jp/~pu4i-aok/cooldata2/gassification/woodj.htm
建材としては、成長が早く加工がしやすい杉などの針葉樹が向くのですが、発電用としては自己再生が可能で燃料としても向く広葉樹のほうが効率が良いのですな。
また、紙の原料としても針葉樹より広葉樹のほうが適していますしね。
広葉樹発電の環境が整備されれば、エネルギーの固定買取制度の金額が下がっていっても、事業として継続出来ると思います。
先に紹介したページの試算では、急斜面でも14.6円/kWhとなりますからけっこう効率が良い。
過疎化対策として地方交付税を役所や役場にバラまくより、広葉樹発電を補助したほうが確実に地方の山村の経済の活性化につながるでしょうね。
別件ですが、こう言うバイオマス発電もスタートしています。
自然エネルギー:鶏のフンで3000kWを発電、鹿児島の畜産インテグレーション会社 - スマートジャパン
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1303/18/news029.html
図1 垂水工場。出展:ジャパンファーム |
ジャパンファームは三菱商事が70%出資する畜産の大手で、年間に3500万羽の鶏と16万頭の豚を生産して出荷している。鹿児島県の3か所に大規模な肥育農場と工場があり、特にチキンは生産から加工までの「畜産インテグレーション」を実践していることが特徴である。新たにインテグレーションの範囲を鶏のフンを活用した自家発電に広げる。
主力工場のひとつである垂水工場に、畜フンを燃料に利用できるバイオマスボイラーを導入する。このボイラーは発電プラントメーカーのタクマが開発したもので、畜フンを燃焼して発生させた蒸気で発電すると同時に、燃焼時の熱を回収して熱源としても利用することができる。
垂水工場ではバイオマスボイラーの導入により、1時間あたり約10トンのフンを燃料に使って3000kWの発電が可能になる。発電した電力は工場の電源に利用し、ボイラーで発生させた蒸気は工場内の設備の熱源としても利用する。従来は鶏のフンを肥料に利用する以外に用途がなかった。
垂水工場は1988年に、日本ケンタッキーフライドチキンから認定工場の第1号に指定されている。
畜産業は家畜の糞の始末が問題だったのですが、お役所の無策な状況下では糞を肥料として使うことしかやっていなかったのですな。
海外から輸入される飼料から出来る糞ですから、国内の農地で使いきれるはずもなく、ただでさえ窒素過多な状態に拍車をかけるだけのことです。
基本的に燃料として処分するしか無かったのですな。
役所・役場の無策の事例でもありまして、民間企業が役所・役場が頼りにならないから自ら動き出した事例でもあります。
「人は利に釣られる」と言う特性があるわけですから、それに方向性を示すことが大事です。
ご参考:
さつま通信: 人は利に釣られる
http://satsumatips.blogspot.jp/2012/05/blog-post_04.html
そうすれば、民間企業はその方向に進んでくれる。
自分で稼ぐと言うことを知らず、労組つくればいくらでも国から自分たちの給料をむしりとれると思っているような公務員は使い途が無い。
利で釣られては困るところだけ、本物の公務員を使えば良いと思います。
無駄飯ぐらいの公務員が減れば、国民の税負担も軽くなるし、彼らに足をひっぱられることも無い。
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※ 阿久根市政は県政・国政の縮図です。阿久根が変われば日本が変わります。
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