2012年6月20日水曜日

南相馬市の放射線量の測定をやってます

 ブログの更新が滞っていたのは、南相馬市に放射線量の測定の仕事に来てるからです。

すまんかった。
 宿がネット環境と、PCを広げる居場所が無いのとありまして、FacebookやTwitterは土日にスマホのデザリング機能を使ってやってましたが、ちと色々と忙しいのもありまして、ブログの更新までは手付かずの状態でありました。

 放射能汚染の重点調査地域に入るものですから、Jヴィレッジに内部被曝の線量の検査に行ったのですが、行きかえりに放射線量の高い田んぼなどが作付けされず荒れている風景を目にしましたら、やはり放射能汚染の悲惨さを感じられずにはいられなかったですね。


 安全教育が終わって、南相馬市に放射線量の測定の仕事に入ったのですが、南相馬市の調査地域の田園風景もだいたいこんな感じでした。


 こう言う田んぼの中まで草をかきわけ機材を持って入って行くような仕事ですから、さすがに疲れるのもありまして、PCを開く気力がなかなか...

 ちなみに、自衛隊OBのNPOの仕事で来てるわけですが、何ゆえに自衛隊OBが放射線量の測定の仕事に入るようになったかは、こんな事情があります。


朝日新聞デジタル:除染事業から暴力団を排除へ 環境省と福島県警が対策協 - 社会
http://www.asahi.com/national/update/0320/TKY201203200186.html

 福島県内で進んでいる放射性物質の除染や、がれきの処理などの事業から暴力団を排除するため、環境省と県警は19日、対策協議会を立ち上げた。県警の菊池忠刑事部長は「(税金などの)公的資金が暴力団などに流れることを阻止する」と意気込みを語った。 
 環境省は直轄で、警戒区域と計画的避難区域内での除染作業の発注を進めている。広範囲で実施されるため費用も巨額にのぼる。この大型公共事業に暴力団などが関与することを懸念し、防止策として対策協議会がつくられた。 
 環境省福島環境再生事務所の森谷賢所長代行は「除染にかかる費用は大きな額で、何年も努力を重ねる。反社会的な団体、個人が関与するのは避けなくてはいけない。今後は受注業者も対策協議会に入っていただく」と話した。

 人の嫌がるような仕事ですから、なかなか人が集まらないのでこう言う問題が起きるのですな。

 いい加減な連中が適当にデータつくってサボってたりしたものですから、現在はPDAで時間とGPSで測定ポイントまで記録されるようなやり方に変わってます。

 困ったことに自衛隊OBのじっちゃんたちが、このPDAに難儀しておりまして四苦八苦していますが、荒地の中を歩き回ることには燃えるような人たちでありますから、他の業者以上に実績を出していたりします。

 自衛隊OBの面目は何とか保てているようです。(^_^;)


 南相馬市には次の動画の件で関心があったのですが、


 他にも、微生物やコケ類を利用した除染の方法も研究されているようです。


動き出す本格除染【3】汚染地で進む実証実験:地球温暖化:ECO JAPAN -成長と共生の未来へ-
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20111209/110252/
「ミクロの石棺」が作用? 
 ミニ水田に入れたのは、ゼオライトやケイソウ土など微生物が好みそうな素材だ。その結果、能登で採取したケイソウ土を入れたミニ水田が100cpm(シーピーエム:1分間の放射線を示す単位)近くに下がった。1カ月前(200~300cpm)に比べ半減している。
 この土壌を顕微鏡で調べたところ、糸状菌と呼ぶ細長い微生物が繁殖し、生体膜の内側に多量の鉱物粒子が付着していた。同じ現象は原発事故後のチェルノブイリ周辺でも確認された報告がある。
 微生物が代謝によって鉱物で覆われていく現象を生体鉱物化作用という。田崎教授はこの作用でできた鉱物塊を「ミクロの石棺」と呼ぶ。「放射性セシウムがミクロの石棺に取り込まれることで、何らかの作用で放射線量が下がったのではないか」と考えている。 
 この水田の土壌に含む微量元素を分析したところ、通常の値を超える1kg当たり447mgの大量のバリウムを検出した。放射性セシウムが放射線を出し続けると最終的にバリウムになる。実験結果からは、微生物の代謝が放射性セシウムからバリウムへの転換を早めたとも推論できる。こうした見方を「生体内核変換」と呼び、少数ながら報告例がある。だが、現在の物理学ではあり得ないため、議論の対象にさえなっていない。 
 田崎教授は、「メカニズムは不明だが、ケイソウ土に線量を下げる効果があることは分かった。今後の除染に応用できる」と話す。 
 田崎教授の実験に協力した庄建技術の高橋正則技術部長は、「実験結果を巡っては懐疑的な声も含め様々な見方がある。今後、より多くの研究者が除染の研究に取り組むきっかけになれば」と期待する。

 生物の体内で元素転換が行われていることは、ケルブランの実験でも証明されていることですが、理論的な裏づけはまだされていません。

ご参考:
生物学的元素転換 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/生物学的元素転換

 科学的に理論付けされていなくても、実験で証明されているなら活用すべきなのですよね。

 動物や植物は屁理屈言わずに自然に使ってる。

 まぁ、科学的根拠なんか、土を掘り返して稼ぎたい土建屋利権の職員と政治家には関係ない話なんですけどね。


 ちと、体力的な点とネット環境の点で問題があり、ブログの更新がまた滞るとは思いますが、時間があれば、南相馬市の色々な取り組みを報告してみたいものです。

 まぁ、あまり期待されることなく、お待ちいただきたいと思います。


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